借地権売却の完全ガイド|高く売るための方法・流れと相場を徹底解説
2026/10/03
借地権売却の完全ガイド|高く売るための方法・流れと相場を徹底解説
「借地権付きの建物を売りたいけど、本当に売却できるの?」「どうすれば損をせずに高く売れるの?」そんな疑問を抱えている方は少なくありません。
借地権付き建物の売却は、通常の不動産売買とは異なる特有のルールや手続きが存在するため、知識不足のまま進めてしまうと思わぬトラブルや損失につながる可能性があります。
ここでは、借地権売却の基本知識から具体的な売却方法、売却の流れ、さらには高く売るためのポイントまでをご紹介します。
これを読めば、借地権売却に関する不安や疑問がスッキリ解消され、自信を持って売却活動に臨めるようになるでしょう。ぜひ最後までお読みください。

1. 借地権付き建物って本当に売却できるの?
借地権付きの建物を売却するのは難しいと思われがちですが、実際には特定の条件を満たせば売却は可能です。
そのためには、「借地権 売却」に関する基礎知識をしっかり理解することが大切です。
◆ 借地権とは?
借地権とは、他の土地を賃貸し、その上に自分の建物を持つための権利を指します。
この制度によって、土地を購入せずに建物を所有できるため、多くの人にとって魅力的な選択肢となります。
借地権には主に「地上権」と「賃借権」があり、それぞれに特徴と条件が異なります。
地上権では土地を自由に利用できるのに対し、賃借権は土地の譲渡に際して地主の承諾が必須です。
これにより、利用の自由度は制限されますが、状況によって有利になる場合もあります。
◆ 借地権付き建物の売却条件
借地権付き建物を売却する際には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
- ・地主の承諾:借地権を売却するためには、必ず地主からの承諾を得ることが不可欠です。この承諾は、売買契約を進める上で大変重要ですので、確実に取得しましょう。
- ・契約内容の確認:売却を行う前に、借地契約の内容をじっくり確認することが重要です。契約書に記載された条件や期限について理解しておくことが、スムーズな取引に繋がります。
- ・市場評価のリサーチ:借地権付き建物の市場価値を調査することも必要です。市場相場を考慮した価格設定を行うことで、売却をスムーズかつ高額で進めることができるでしょう。
◆ 売却の流れ
借地権付きの建物を売却する際には、一般的な不動産売買とは異なる特有の流れを経る必要があります。
最初に地主と連絡を取り、売却の意向をしっかり伝えることが大切です。
|売却時の一般的な流れ
- ① 地主に相談:まず、地主に売却の意向を伝え、承諾をお願いしましょう。
- ② 不動産会社との連携:売却をスムーズに行うため、信頼できる不動産会社に依頼し、査定を受けることが重要です。
- ③ 買主を探す:物件を市場に出し、潜在的な買主を探します。
- ④ 契約の締結:条件が合意に達した段階で、正式に契約を結びます。
このように、借地権付き建物の売却は十分に可能ですが、特有の手続きや地主とのコミュニケーションが極めて重要です。
法律や契約条件を正確に理解した上で手続きを進めることで、成功裏に売却を実現できるでしょう。
2. 借地権を売却する3つの方法
借地権を売却する際には、主に3つの選択肢があります。
それぞれの方法は独自の特徴を持ち、メリットとデメリットがあるため、選択肢を検討する際にはそれらを十分に理解することが大切です。
◆ 地主に売却する
借地権を地主に直接売却するのは、比較的手軽でスムーズな手続きが期待できる方法です。
地主との関係が良ければ、迅速に取引が進むため、早期に現金化したい方には非常に適した選択肢と言えるでしょう。
|メリット
- ・譲渡承認に関する費用が発生しないことや、交渉がスムーズに進む。
- ・地主が土地とその上に建つ建物を所有しているため、取引がスムーズに行われることが多い。
|デメリット
- ・地主が提示する売却価格が市場よりも低くなるケースが多い。
- ・地主に資金的余裕がなければ、売却が難しくなる可能性がある。
◆ 第三者に売却する
借地権を第三者へ譲渡する場合、地主の承認が必要です。
この際、譲渡承認料が発生することを考慮しておく必要があります。
「第三者」とは主に個人や不動産投資家など、本物件を購入したいと考えている人々を指します。
|メリット
- ・市場での評価に近い金額で売却できる。
- ・物件の立地が良ければ、多くの購入希望者が集まり、競争が生じることもある。
|デメリット
- ・地主との関係によっては売却がスムーズに進まないことや、承認を得るまでに時間がかかることが多い。
- ・承認が下りなかった場合には、裁判所の許可が求められることがあり、手続きが複雑になることも理解しておく必要がある。
◆ 底地権とセットで売却
借地権と底地権を同時に売却することもひとつの方法です。
この方法では、地主との同意が得られれば、買い手に完全な所有権を提供することができるため、非常に魅力的な選択肢となります。
|メリット
- ・買主が土地の所有権を手に入れるため、需要が高まり、借地権単体の売却よりも高い価格で取引されることが期待できる。
- ・都市部においては、この方法が大きな効果を生む場合が多い。
|デメリット
- ・地主との交渉が必要であり、価格や契約内容の合意に苦労することが多い。
- ・売却までの手続きが煩雑になり、専門的な知識が求められる場合もあるため、注意が必要。
このように、借地権の売却にはそれぞれ異なる選択肢があり、自分の状況や目的に合った方法を選ぶことがポイントとなります。
売却手段によっては、時間や価格に大きな違いが出るため、十分に情報を収集し、最適な選択をすることが売却成功のポイントです。
3. 借地権売却の流れとスムーズに進めるコツ
借地権を売却する際には、慎重な準備と正確な情報収集が成功のポイントとなります。
① 査定と媒介契約の締結
借地権を売却検討する際、第一に行うべきは、信頼できる不動産会社に査定を依頼することです。
専門家による査定を受けることで、リアルタイムの市場価格をしっかりと把握でき、交渉もスムーズに行うことができるでしょう。
査定結果に満足したら、媒介契約を締結します。
この契約には「一般媒介」と「専任媒介」がありますので、自身の状況に最適な方法を選ぶことが大切です。
② 地主への事前承諾の取得
借地権を売却するには、必ず地主からの事前承諾が必要です。
この方法では、不動産会社を通じて地主に売却の意向を伝え、譲渡条件や承諾料について話し合うことが大切です。
地主とのコミュニケーションはしっかり行い、必要であれば不動産の専門家からアドバイスを受けることも有効です。
③ 売却活動の開始
地主からの承諾が得られれば、不動産会社が本格的に売却活動を開始します。
物件の詳細を不動産ポータルサイトに掲載したり、全国の不動産業者が利用する「レインズ»」に登録して、幅広く購入希望者を募ります。
最終的に、現金で購入できる信頼のおける投資家を見つけることが目標となります。
④ 売買契約の締結
購入者が見つかったら、売主と買主の間で売買契約を結びます。
この際、地主の承諾書が必要になるため、必ず土地の元所有者からの正式な承諾を得ることを忘れないようにしましょう。
承諾が得られない場合、契約が成立しなくなる可能性があるため、事前に確認しておくことが大切です。
⑤ 承諾料の支払いと正式な承諾書の取得
売買契約を締結した後は、地主に対して承諾料を支払う必要があります。
この承諾料は地域によって異なることもありますが、一般的には借地権価格のおおよそ10%が目安とされています。
承諾料の支払い後には、地主から正式な「借地権譲渡承諾書」を受け取ります。
この書類は売買手続きにおいて絶対に必要なため、大切に保管しておきましょう。
⑥ 引き渡しと手続きの完了
最後に、買主に物件を引き渡しに進みます。
この時、買主には建物の鍵や必要書類を渡し、名義変更手続きをしっかりと完了させます。
この引き渡しが終わることで、借地権の売却が正式に成立します。
最終的な決済が完了したら、必要書類を整理し、手続きに漏れがないようきちんと管理することが望ましいです。
借地権売却は、明確なステップと準備が必要不可欠です。
それぞれステップを正しく理解し、適切に実行することで、スムーズな売却を実現させることができるでしょう。

4. 気になる売却相場は?借地権はいくらで売れる?
借地権を売却する際の価格は、さまざまな要因によって大きく異なります。
特に、「誰に売却するのか」が重要なポイントです。
自分が所有する借地権の市場価値を正確に理解することが、成功裏に売却するためのポイントとなります。
◆ 借地権の売却先による相場の変動
借地権の価格は、売却を希望する相手によって大きく異なります。
- ① 地主への売却:借地権を地主に売却する場合、一般的には更地価格の60%から70%が売却相場とされています。特に、地主からのオファーであれば、評価が上がることがよくあります。これは、地主が土地の完全所有を望むため、借地人に対してより良い条件を提示する傾向があるからです。
- ② 不動産投資家への売却:不動産投資家に借地権を売却する場合、相場は更地価格の40%から50%程度が一般的です。投資家は利益を重視した売買を行うため、通常の市場価格よりもやや低い提示があるかもしれませんが、資金を迅速に得たい方にとっては効果的な手段といえるでしょう。
- ③ 不動産買取業者への売却:すぐに現金を得たい場合、不動産買取業者への売却も考慮に入れるべき選択肢です。しかし、この方法では相場が更地価格の10%から20%と大幅に下がることが多いので、注意が必要です。確かにスピーディーに取引が完了しますが、得られる金額はあまり期待できません。
◆ 売却相場を知るための目安
借地権の市場価格を把握するためには、いくつかの情報源が役立ちます。
その中でも、国税庁が提供している「相続税路線価」は特に便利です。
この路線価を元に計算を行うことで、借地権の評価額を算出することが可能です。
たとえば、路線価が30万円であり、借地権の割合が60%の場合、100平方メートルの土地の評価額は以下のように計算できます。
- ・更地価格:30万円 × 100㎡ = 3,000万円
- ・借地権の評価額:3,000万円 × 60% = 1,800万円
この計算は理論的なものであり、実際の売却価格はこの金額よりも前後する可能性があるため、気を付けましょう。
◆ 交渉時の注意点
借地権を売却する際、適切な交渉が重要です。そのためには相場をしっかりと把握しておかないと、不利な条件での売却につながる危険があります。
特に地主との交渉では、自己の借地権の本当の価値を理解しておくことが求められます。
もし地主から提示された額が不適切だと感じた場合は、専門家のアドバイスを受けることを強くおすすめします。
借地権の売却は複雑な手続きが伴いがちですが、経験豊富な専門家のアドバイスを受けることで、市場価値よりも有利な条件での売却を実現することが可能です。
5. 損しないために!借地権を高く売るための5つのポイント
借地権の売却を考える際、適正価格での取引を実現することが極めて重要です。
◆ 地主との良好な関係の構築
借地権の売却には地主の同意が必ず必要です。したがって、地主との関係がスムーズであると、取引や交渉がスムーズに進行します。
日常的にコミュニケーションを図ることで信頼を築き、譲渡承諾料や譲渡価格の交渉でも有利に作用するでしょう。
トラブルを防ぐため、地代の支払いを怠らず、良好な関係の維持に努めることが成功のポイントです。
◆ 信頼できる不動産会社の選定
借地権を高く売却するには、専門的知識を持つ不動産会社の協力が不可欠です。
実績のある業者を選ぶことで、正確な査定と適切な価格提案が期待できます。
さらに、地主との交渉に長けた不動産会社に依頼することで、譲渡承諾におけるトラブルを事前に防げる可能性が高まります。
まずは信頼できる担当者を見つけることが大切です。
◆ 売却時期の工夫
売却のタイミングは、借地権の価格に大きく影響します。
特に、借地契約の更新時期や建物の状態は重要なポイントです。
築年数が経つにつれて建物の価値が下がるため、大規模な修理が必要になる前に売却することが理想的です。
また、借地契約の更新直後は買い手にとってリスクが少ないため、売却に有利なタイミングと言えるでしょう。
不動産市場の動向を把握し、最適な売却時期を見極めることが必要です。
◆ 更新料や地代の確認
売却を考える際には、現行の更新料や地代が市場価格と比較して妥当であるか確認することが重要です。
相場より高ければ、買い手が将来的な地代の負担を懸念し、購入をためらうことがあります。
したがって、売却前に地主と交渉し、適正価格への見直しを行うことも必要です。
◆ 底地とのセット売却の検討
借地権と底地のセット売却は、物件の価値を大きく上昇させる可能性があります。
底地を同時に売却することで、買い手に対して完全な所有権を提供でき、関心が高まります。
この戦略は、地主との良好な関係が構築できている場面で特に効果を発揮し、巧みな交渉によって魅力的な価格での売却が実現できるかもしれません。
これらのポイントを考慮しながら借地権の売却を進めることで、満足のいく結果が期待できるでしょう。
まとめ
借地権付き建物の売却は、一般的な不動産売買とは異なる特有の手続きが必要ですが、適切な知識と準備があれば十分に実現できます。
ここでご紹介した通り、売却方法の選択から地主との関係構築、適切な査定、タイミングの見極めに至るまで、各ステップで重要なポイントが存在します。
特に地主の承諾取得は売却の必須条件であり、良好な関係の維持が高値売却への第一歩となります。
また、信頼できる不動産会社のサポートを得ることで、煩雑な手続きもスムーズに進め、市場に適した価格での売却が期待できるでしょう。
借地権の売却を検討されている方は、焦らず十分な情報収集と専門家への相談を心がけ、ご自身の状況に最適な売却方法を選択することをおすすめします。

よくある質問
Q1:借地権付き建物は本当に売却できますか?
借地権付き建物の売却は十分に可能です。
地主の承諾を得て、借地契約の内容を確認し、市場評価をリサーチするなどの条件を満たすことで、スムーズに売却を進められます。
特に地主との関係が良好であれば、より迅速に取引が成立する傾向があります。
Q2:借地権はいくらで売れますか?
売却先によって大きく異なります。
地主への売却は更地価格の60~70%、不動産投資家への売却は40~50%、不動産買取業者への売却は10~20%が一般的です。
相続税路線価を参考にして評価額を計算することで、より正確な相場を把握できます。
Q3:借地権売却に必要な承諾料はいくらですか?
承諾料は一般的に借地権価格のおおよそ10%が目安とされています。
地域や地主との交渉によって異なる場合もあるため、具体的な金額については不動産会社や専門家に相談することをおすすめします。
Q4:借地権を高く売却するには何をすればよいですか?
地主との良好な関係を構築し、信頼できる不動産会社を選定することが大切です。
また、建物の劣化が進む前に売却する、地代や更新料の妥当性を確認する、さらに底地とのセット売却を検討するなどの工夫が効果的です。
不動産のことならMK不動産にお任せください!
今のお住いに満足されていますか?
ご新居探しや、お住み替え、ご売却など
ぜひお気軽にMK不動産にご相談ください!
MK不動産は、埼玉県志木市、朝霞市、新座市、ふじみ野市、富士見市 を中心に、
皆さまのお住まい探しをお手伝いします。
このコラムを通して、不動産に関することのお役に立てれば嬉しいです!
地域に根ざした私たちだからこそお届けできる情報や、心のこもったサポートを大切にしています。
お住まいに関するお悩みやご質問などありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたの新しい暮らしを、私たちと一緒に見つけましょう!
最後までお読みくださりありがとうございます。
監修者情報
MK不動産株式会社
代表取締役 三上 大喜 詳しく見る





